ストーマ造設術後に、ストーマ傍ヘルニアを発症する可能性はいつの段階でもあります。ストーマ傍ヘルニアとは何か、ストーマ傍ヘルニアを予防するにはどうすればよいか、見てましょう。
ストーマ傍ヘルニアとは、ストーマを造設している多くの人に発生する一般的な合併症です。しかし、ストーマを造設した全員がストーマ傍ヘルニアを発症するわけではありません。
ストーマ傍ヘルニアは、ストーマ造設術後、数週間、数か月、または数年経ってから発生します。ストーマ傍ヘルニアの発症リスクは年齢とともに高くなります。そのほか、手術法、筋力低下、複数回の腹部手術などが要因として挙げられます。 肥満、や咳、力みなどもストーマ傍ヘルニア発症の可能性を大きくする原因になります。
ストーマ傍ヘルニアとは?
ストーマ傍ヘルニアは、腹壁の脆弱化により発症し、臓器または臓器の一部(通常は腸)が異常隆起します。 この腹壁の脆弱化が原因で、ストーマ傍ヘルニアがストーマ周囲の腹壁に膨隆して現れます。 ヘルニアの大きさや形状によって、ストーマ周囲皮膚の表面に凹凸や張りが発生する場合もあります。
傍ストーマ ヘルニア |
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ヘルニア形成を横から見た様子 |
ストーマ傍ヘルニアの大きさと形状は、姿勢によって変わります。横になっているときはあまり目立たない傾向にあります。また、ストーマ傍ヘルニアは極端に小さいか、極端に大きくなることもあります。
ストーマ傍ヘルニアはゆっくりと進行するのが一般的です。ストーマ ケア専門看護師や外科医に診てもらうまで、ヘルニアの存在に気が付かないこともしばしばです。ヘルニアの外観に悩む方もいらっしゃるので、ヘルニアがなぜ発生するのか、どのように予防できるのかを理解することが重要です。
ストーマ傍ヘルニアを予防するために
重い物を持ち上げたり、激しい運動による力みが原因でストーマ傍ヘルニアを発症するリスクは、一般に鼠径部ヘルニアを発症するリスクよりも高くなります。これは、ストーマを造設する手術の際に筋肉が切断され、それによって術後の筋力が低下するためです。
ストーマ傍ヘルニアを予防するための方法は以下の通りです。
ストーマ傍ヘルニアが疑われる場合
ストーマ傍ヘルニアを発症していると思われる場合は、ストーマケア専門看護師にご相談ください。 ストーマケア専門看護師が腹部を診て、その管理方法を提案してくれます。
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