ストーマ ケアと幼児のパウチ交換

幼児のストーマ装具の交換には時間がかかり、慎重な取り扱いが求められます。 お子様のストーマの取り扱い方法とパウチの交換方法についてご説明します。

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お子様のストーマ装具の交換方法についてご説明します。

お子様がストーマ手術を受けた場合、パウチの交換方法とストーマ ケアについて、適切な手順を覚えることが不可欠です。 また、時間をかけてゆっくりと行うことも重要です。 やさしく交換してあげれば、お子様が不快に感じることはありません。

お子様のパウチを交換するための準備

お子様が体を真っすぐに伸ばして静かに横になっているときが最もパウチを装着しやすい状態のため、誰かに手を貸してもらうと良いでしょう。 お子様のパウチを可能な限りスムーズに交換するうえでやっておきたい簡単な手順をいくつかご紹介します。

最初に、落ち着いた雰囲気を作り出します。 また、お腹がいっぱいの状態でお風呂も済ませてさっぱりした状態にすることで、お子様を安心させてあげましょう。 お風呂でパウチが剥がれることはないのでご安心ください。

ストーマ ケア専門の看護師の指示に従って皮膚保護シートを準備します。 保護シートの穴がストーマのベースにぴったりフィットし、ストーマ周囲の皮膚がなるべく露出しないように貼ることが重要です。 数分間、皮膚保護シートを腹部に当てて手で温めてから貼ると、柔軟性が増して貼りやすくなります。 皮膚のひだ部分に装着する場合でも、温めることで皮膚への密着度が増します。

幼児のパウチを交換するための 6 つのステップ

まず、使用済みのパウチを外します。

  1. 数枚のコットン ガーゼを皮膚にやさしく当てながら、ゆっくりと保護シートを剥がします。 お子様をお風呂に入れた後であれば、保護シートが柔らかくなり、剥がしやすくなっていることが分かるはずです。 時間にゆとりをもって交換してあげれば、お子様が不快に感じることはありません。
  2. ぬるま湯でストーマ周囲の皮膚を洗います。 ストーマ ケア専門の看護師の指示に従い、やわらかいコットン ガーゼやティッシュで拭き取ります。 使用済みのパウチに付着している汚れを取り除きます。
  3. 乾いたコットン ガーゼやティッシュで、皮膚の水分を拭き取ります。
  4. お子様のストーマ周囲の皮膚に、かぶれや腫れがないか確認する必要があります。 何か気になる点がある場合は、ストーマ ケア専門の看護師にご相談ください。
  5. ストーマ周囲の皮膚が完全に乾いた状態であることを確認したら、新しい保護シートを貼り付けます。 場合によっては、この作業は 2 人で行った方が簡単かもしれません。
  6. 保護シートの端部をやさしく押さえて、保護シートが皮膚に全面的にぴったりと密着していることを確かめます。必要に応じて、皮膚のひだと鼠径部には特に注意します。

装着時間と保護シートの交換のタイミングについては、ストーマ ケア専門の看護師の指示に従ってください。

心が楽になる考え方

パウチの交換やストーマのケアに関しては、手を抜かず丁寧に行えば、お子様が不快感を感じることは通常ありません。 何よりも、お子様が積極的に外に出るようになるまで、そう時間はかかりません。