ストーマ周囲の皮膚トラブルを予防するための 6 つのヒント

ストーマ周囲の皮膚は健康であることが理想ですが、皮膚にトラブルが生じる場合があります。皮膚障害を予防するための手段について見てみましょう。

senior-couple-on-garden-bench-preventing-peristomal-skin-problems

ストーマ周囲の皮膚トラブルの予防法を見てみましょう。

ストーマ周囲皮膚に問題には、軽度の不快感から重大な問題まで程度は色々です。原因はさまざまですが、予防法はいくつかあります。  

ストーマ周囲皮膚を健康に保つ 6 つのヒントについて詳しく見ていきましょう。

キー #1: ストーマ周囲の健常な皮膚をやさしく扱う

ストーマ周囲皮膚に炎症を起こしたり、損傷がある場合、ストーマ周囲皮膚に不快感や痛みが生じる場合があります。 また、ストーマ周囲皮膚トラブルによって、皮膚保護シートが所定の位置から動かないようにし、オストミー パウチ システムを固定する力が弱くなる可能性があります。 このため、ストーマ周囲皮膚のケアは非常に重要です。以下の簡単なヒントについて検討してください。

  • ストーマ ケア専門看護師が推奨するスキンケアのガイドラインに従う。
  • ストーマ周囲皮膚を基本的な手順で清潔に保つ。場合によっては、石鹸などを使用せず水洗いのみの洗浄が最適な手段となることもありえます。
  • 残留物や、皮膚保護シートの癒着を弱める場合がある膜を含んでいる可能性があるローションやクリームを使用しない

キー #2: 皮膚保護特性を持つ皮膚保護剤を使用する

皮膚に優しい皮膚保護剤は、ストーマ周囲の健康な皮膚をサポートします。下記の内容を目的とした製品もあります。


キー #3: 定期的にストーマ装具を交換する

漏れを防ぐには、ストーマ ケア専門看護師の指示に従って、定期的にストーマ装具を交換してください。ストーマ袋を満杯にしたり、重くなり過ぎることのないようにしてください。ストーマ装具が重さによって過度の緊張がかかり、漏れを生じる恐れがあります。ストーマ装具の交換頻度がわからない場合は、ストーマ ケア専門看護師に相談してください。

キー #4: かゆみが起こったら、ストーマ装具を交換する

ストーマ周囲皮膚のかゆみにはいくつかの原因があります。たとえば、カンジダ症と呼ばれる皮膚の真菌感染がその原因の可能性があります。カンジダ症は、皮膚に熱を帯びて、湿った状態になったり、漏れが起こると発症する可能性があります。アレルギー反応や刺激もかゆみの原因になると考えられます。ローションや石鹸に含まれる化学物質も皮膚に刺激を与える可能性があります。

ストーマ造設者に対する調査では、回答者の 79 パーセントがストーマ装具を交換しただけでかゆみが和らいだと答えています。ただし、かゆみが慢性化している場合や極度に強いかゆみを患っている場合で、ストーマ装具を交換しても状況が改善されない場合は、ストーマ ケア専門看護師にご相談ください。

キー #5: 面板の皮膚保護剤を優しく剥がす

面板の皮膚保護剤を雑に剥がすと、ストーマ周囲皮膚を裂傷または損傷させるおそれがあります。 これを繰り返すと、皮膚損傷がひどくなり、漏れの原因になる可能性があります。皮膚保護剤剥がす際の注意点をいくつかご紹介します。

  • 慌てて皮膚保護剤を剥がさない。時間をかけて、優しく剥がしましょう。  
  • 上から下方向に剥がす
  • 下の方向に剥がす際には、周りの皮膚に対してやさしく力を加える

キー #6: 担当のストーマ ケア専門看護師とよく話し合い、自分に合った装具を見つける

担当のストーマ ケア専門看護師は、あなたのストーマケアに役立つ方法を熟知しています。 ストーマ ケア専門看護師は、あなたに合ったストーマ周囲皮膚を健康に保つ製品を見つけるのを手助けしてくれます。